※新建ハウジングより抜粋
LIXILが見ているのは2050年の豊かな暮らし。住む人の健康・快適と地球環境に窓で貢献
2026年までの5年間ですべての窓を高性能化すると宣言したLIXILが、プロユーザー向けの窓のポータルサイト『マドシル』を開設した。8月26日には全国一斉オンラインセミナーを開催する。
同社が窓に向ける想い、今回「マドシル」をオープンしたねらいをLIXIL Housing Technology Japanサッシ・ドア事業部市場戦略部長の山本英司さんに聞いた。
◆[プロユーザー向け窓のポータルサイト『マドシル』はこちら]
◆[8月26日オンラインセミナー「窓から見える豊かな暮らし」はこちら]
今年、LIXILはすべての窓商品を刷新する
――LIXILは2022年3月期までに、アルミ、樹脂、ハイブリッド(アルミ樹脂複合)のすべての窓シリーズを刷新し、2026年3月期までに熱貫流率(UA値)2.33W/m2・K以下の高性能窓比率を100%にする、と打ち出しました。
その第1弾商品が今年5月に発売したアルミ窓「サーモスA」であり、8月に発売した第2弾商品の樹脂窓「EW」、さらに今秋には第3弾をお届けする予定です。
これらの新しい窓はすべて、みなさんに楽しんでもらえる素晴らしいデザイン、快適な生活を送ることができる性能を備えており、“TOSTEMらしさ”を存分に感じていただけると思います。
高性能化のねらいは?
――LIXILは、豊かで快適な暮らしと地球環境の未来のために、2050年までに“事業プロセスと製品・サービスを通じてCO2の排出を実質ゼロにすること(環境ビジョン2050)”を掲げ、脱炭素・循環型社会の実現に向けて動き出しています。
同じビジョンのもと、LIXIL Housing Technology Japan(LHT-J)は、総合住設建材メーカーとして「住宅の高性能化」と「資源の循環利用」に取り組んでいます。
そのなかで私たちサッシ・ドア事業部は、住宅の高性能化に不可欠な“開口部の基本的な断熱性能の向上”を一層進めるためのアクションとして、今回の窓シリーズの刷新、高性能窓比率100%に挑むとともに、まだ回収・再生技術が確立していない樹脂窓の資源リサイクルにも着手します。
LIXILの窓に対する想いとこれから
――脱炭素・循環型社会を実現するうえで、ZEHをはじめとする高性能住宅の普及は必須であり、住まいと窓の基本性能を上げようという動きはもっと強まるでしょう。
LIXILとしてもZEHの普及に本気です。
けれども、性能値が高い窓を使いさえすれば住宅の高性能化が実現できるわけではありませんし、もっと言えば、性能値が高い窓が「理想の窓」とは限りません。
住まいにとって本当に大事なのは、断熱・気密などの基本性能に加えて、家族が毎日、心身ともに健康で快適でいられる空間をつくること。その一要素である窓には、高い基本性能と工業製品としての安定した品質、そして四季の変化や景色、光や風を感じられる「情緒価値」が不可欠だとLIXILは考えます。
なぜなら、日本の窓は古来、内と外をつないで自然の光や風、緑を感じる役目を担ってきたからです。私たちは、そうした窓の本質的な役割にこだわって商品を開発してきた自負がありますし、現にこれまでに発売したTOSTEMの窓はどれも、外との一体感をギリギリまで追求したフレームレスデザインや大開口が持ち味です。
住宅の高性能化が進むにつれ、窓の重要性はますます高まってきています。住まいの魅力を最大化し、住む人の目を楽しませ、心を癒す窓の存在の大きさを改めて知ってほしいとも思います。
LIXILは数十年先の未来を見つめ、これからもずっと、住む人の健康と快適に貢献し、基本性能と情緒価値を両立する、私たちにしか実現できない窓をつくり続けるつもりです。