※新建ハウジングより抜粋
近頃は地球温暖化による気候変動や自然災害が続いており、いつ何の災害が起きるかわからない状況に置かれています。
国連サミットで採択されているSDGsでは、制定された17の国際目標の中に 「13.気候変動に具体的な対策を」があります。
今後の生活において、誰であっても考えていかなければならない問題になるでしょう。
■土砂災害と火災保険の関係性
2021年7月では記録的な大雨により、各地で大規模な土砂災害がありました。
土砂災害は火災保険上では水災に部類される災害となりますが、水害補償を付けずに契約をされる方も多く今回の被害で保険を受け取れない方も多くいらっしゃいます。
今回のような被害をきっかけにご自身の証券内容を見直される方も増えているのではないでしょうか?
■火災保険とはどのようなものか
まず、火災保険はどのようなものに使えるものなのかをご紹介いたします。
おもに火事が発生した場合に使われる保険という印象が強い方もいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いで、火災の他にも様々な災害で使用できる場面があります。
(1)火災、落雷、破裂、爆発
過失により火事を起こすことや、もらい火による被害。落雷によって被害がある場合。
また、ガス漏れ等を原因とした破裂や爆発が起こったときにも使用ができます。
(2)風災、雹災、雪災
台風や竜巻による被害が風災です。雹や豪雪、雪崩による被害を雹災(ひょうさい)、雪災(せつさい)と呼びます。
(3)水濡れ
給排水設備等の破損や詰まりによって起こった漏水がこちらに該当します。
(4)水災- 台風で起こる雨や、ゲリラ豪雨、洪水、高潮、土砂崩れはこちらに該当します。
(5)盗難- 泥棒に入られてしまい窓ガラスが割られてしまった、物が盗まれてしまった、壊されてしまった…そんな時は、こちらの適用が可能です。
(6)破損・汚損
- 上記以外の、日常における突発的な事故による被害はこちらが対応できます。適用範囲が広いため、こちらについては知っておくと、災害がなくとも役に立ってくれることがあるでしょう。
このように、火災保険には様々な使い方があることを知っていただけたでしょうか。 - (※商品によってはオプションとなる補償もあります。)
■火災保険は9割の人が使い方を知らない!
以下は、気象庁のデータを使用し、台風上陸の多い九州の近年のデータをまとめました。
これだけの災害と災害の被害がありながら、90%の人が台風被害に火災保険申請ができることを知らなかったとの調査結果が出ています。
(2020年に行った、当社のお客様100人の声を集計したものによる)
火災保険は生活するにおいてとても役に立つ保険、そしてほとんどの建物に掛けられているのにも関わらず、まだまだうまく活用されていないのが現状です。
日常で生活していて目に見えた被害がない場合であっても、年々度重なる災害によって、知らず知らずのうちに建物に被害が出ている可能性もあるのです。ちりも積もれば山となり、症状が重くなってしまう前に建物診断をしておくことも非常に重要です。