LIXIL(東京都品川区)は3月28日、三重県津市と「カーボンニュートラルの実現に向けたプラスチック資源循環の推進に関するパートナーシップ協定」を締結した。
これにより、津市は市内の家庭から排出された容器包装プラスチックごみを提供。同社が循環型素材「レビア」の原材料として製品化することで、循環型社会の形成を推進し、カーボンニュートラルの実現に貢献する。また、津市でのプラスチックの再資源化推進に必要な情報収集・共有、広報・普及・啓発活動で連携する。

同社は、廃プラスチックによる社会課題に取り組むため、これまで再資源化が困難だったほぼ全ての廃プラスチックと廃木材を融合した循環型素材「レビア」を開発。焼却・熱回収されていた資源を再利用することで、「レビア」1tあたり約80%のCO2排出量削減につながるという。
同社は2024年12月から津市・久居工場にて「レビア」の量産化をスタートしており、今回のパートナーシップ協定締結により、廃プラスチックの地産地消型資源循環システムの構築を推進する。
津市は2022年に「津市地域脱炭素宣言」を行い、2050年カーボンニュートラル実現に向けさまざまな取り組みを行っている。2024年度からは、プラスチックの資源循環を目的に、家庭から排出された容器包装プラスチック以外のリサイクルを開始したが、容器包装プラスチックごみの約40%が焼却処分されている。

