AlbaLinkはこのほど、既婚者500人を対象に実施した「二世帯住宅に住みたくない理由に関する意識調査」の結果を発表した。
二世帯住宅に「住みたい」と答えた人は、「住みたい(住んでいる)(6.8%)」「条件によっては住みたい(28.8%)」を合わせて35.6%だった。
無条件で住みたい人は1割に満たず、二世帯住宅に慎重な姿勢がうかがえる。

「気を使う」「プライバシー」が障壁に
「二世帯住宅に住みたくない」理由の1位は「気を使う(32.6%)」で、2位は「プライバシーを確保できない(24.2%)」、3位は「干渉されたくない(17.4%)」だった。
リラックスできるはずの家で、「自由や心の安定が脅かされる」ことへの懸念が強いことがわかる。
4位は「親との関係が悪くなる」(11.5%)、5位は「生活リズムが違う」(9.6%)だった。
二世帯同居がきっかけで離婚に至ったケースなど、親子間だけでなく夫婦間の亀裂につながりかねないという声も寄せられた。

一方、二世帯住宅に住みたい理由の1位は「家事育児が楽になる(20.0%)」となった。
子育てや家事の負担軽減が二世帯住宅の最大の魅力となっている。
2位は「経済的なメリットがある(9.6%)」、3位は「親の世話をしやすい(6.2%)」、4位は「安心できる(3.2%)」、5位は「ストレスは軽減できる(2.0%)」だった。
二世帯住宅に住みたい人は、ライフステージの変化や日常生活での困りごとに「家族」を活用しようとする傾向がみられ、世代間の「助け合い」を求めていることがわかる。

間取り次第で「アリ」に
「二世帯住宅もアリだと思う条件」で最も多かったのは「プライバシーを守れる間取り(69.2%)」で、7割近くを占めた。
希望する間取りには、居住空間や水回りがわけられている・防音構造など、プライバシーを重視する考えが反映されている。
2位は「経済的な援助がある(21.6%)」、3位は「家事育児を助けてもらえる(20.2%)」だった。
「二世帯住宅に住んでもいい」と思えるためには、物理的な境界と精神的な自立が重要であり、適度な距離を保ちつつサポートを受けられる関係を理想とする人が多いことがうかがえる結果となった。
調査では、間取りの工夫などで「プライバシーがない」などのストレス要因を少なくできれば、二世帯住宅は精神的な安心感と経済的メリットを両立できる選択肢となり得るとしている。

