子どもが生まれ、家族が増えればいまのアパート暮らしはやっぱり狭い！そこで、みなさんは「お家がほしい！」となるわけですが、特に三島市や長泉町などは首都圏にお勤めの方もいたり、また「土地から購入すると高い！」とマンション購入を検討される方もいると思います。

三島市でも某マンションで3000万円ほどの金額がかかるようですね。確かに三島市内で土地と建物で3000万円というと、土地も建物も“かなり”リーズナブルなものを選ばなければならないでしょう。

だけど、マンションってそれだけで済まないことはご存知かと思います。それは【管理費】、【修繕積立金】です。マンション（＝共同住宅）には、ご自分の【専有部分】と、それ以外の【共有部分】があり、【共有部分】を管理していくための【管理費】がかかります。また、マンション自体が経年劣化していきますので、将来に備えて【修繕積立金】を積み立てていきます。

これらは、毎月引き落としされ続けていくものです。そして新築以降大体15年周期ぐらいで大規模な修繕工事を見込むのが通例のようです。当然、【管理費】【修繕積立金】については、足りなくなるようであれば値上げがあります。

新築の場合も当然【管理費】ならぬ【メンテナンス費】がかかります。一番多いのが住宅設備類です。給湯器、キッチン、水道、トイレ、ふろなど。ただし、これはマンションでも同じですよね？設備が壊れた場合は、マンションの場合でも自分で修理、交換をしなければなりません。

外壁や屋根なんかは確かに新築の場合だけかもしれません。ただこれらは15年ぐらいでは修繕する必要はないでしょう。恐らく25年～30年ぐらいで手直し、塗り替えなどが必要となってくるかもしれません。

マンションの場合はそうはいきません。自分だけの判断で外壁塗装をやるやらないを決められないのです。マンションの場合は、圧倒的に「共有部分」が多いです。廊下、エレベーター、ホール、駐車場、外壁、屋根（屋上）、上水道、下水道施設などなど。これらに問題があれば、居住者全員で直していかなければならない。

私も昔、マンションのモデルルームに行ったことがあります。飾りつけも徹底して、きれいにかっこよくしていますね。マンションを購入するときには、目の前の美しい光景だけでなく、経年劣化に備えた自分の負担費用が大きくなるも頭に入れておいてください。そして、この費用増は確実に起こり得るものです。

ローン完済までに支払う【管理費】【修繕積立金】の総額
ちょっと例を出します。

【管理費】　月々13,000円　ｘ　35年(420回払い)　＝　5,460,000円
【修繕積立金】　月々7,000円　ｘ　35年(420回払い)　＝　2,940,000円
合計　8,400,000円となります。

35年間で840万円。
しかも、この計算はそれぞれ値上げしない前提です。

例えば、3000万円新築で購入したマンションも、結果的には4000万円近くになるわけです。

どうですか？土地から新築できましたよね？

マンションの場合、その【リセールバリュー】の低さも問題となります。
もちろん、立地の良さや管理の良さで購入してくれる人がいるでしょう。だけど、果たして満足のいく価格で販売ができるのでしょうか？

三島市の中古マンションの平均価格が1700万円ぐらいだそうです。築18年ぐらいでです。これは販売価格ですので、ご自分がご自分の部屋を売却する売却価格はそれよりもまだ安いということですね。

新築の場合は、長期優良住宅やZEH（BELS）などの認定を新築時に取得しておけば、万が一将来売却することになったとしても、評価が違ってくるポイントとなります。また、立地によっては、土地自体の価格は下げずに売却することも可能でしょう。

マンション購入か？新築か？で悩んでいる方は、冷静に計算してみてください。

尚、次回の「知って得するいえづくり教室」は10月21日（土）、22日（日）、28日（土）です。各日、住宅ローン編は午前中。土地探し編は午後となっています。

マンションの話については、住宅ローン編でもお話ししようかと思っています。

お客様係　木村

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