みなさんこんにちは！
大洋工務店の望月洋和です！
今年3月あたりから表面化してきていたのが、木材不足、そして価格高騰。
俗にいう『ウッドショック』です。
現在流通量は回復しており、おかげさまで弊社でも現場に影響なく進めることができるようになりました。
ただし・・・。
木材費は５割増し！！これにはおどろきです。
主な原因として、世界的に海上輸送コンテナが不足、そして原油価格高騰による輸送費の上昇。
木材だけの原因ではないのが現状です。
そしてその影響は、木材に限ったことではなくなってまいりました。
ソーラーショック。
（勝手に命名）
実は、このウッドショックの裏で「太陽光パネル」の高騰も起きているのです。
現在太陽光発電は1KWあたり25万円程度（弊社参照）。
しかし、これから太陽光発電は10％～20％上がると言われております。
（すでに上がっている会社もあるようです）
1.価格高騰の理由
現在、太陽光パネルの価格が高騰している理由は主に次の2つと言われています。
【材料費の高騰】
まず理由の1つ目として材料費の高騰があげられます。
中でもガラスの値上がりは特に深刻と言われています。
太陽光パネルの表にある発電面には高強度のガラスが使用されており、近年ではパネル1枚あたりが大容量大型化してきていること。
また、発電面を表側だけでなく裏側にも設けて、地面からの反射光でも発電量を稼ぐような太陽光パネルも多く出荷されるようになり、ガラスの必要量が増えていたことが挙げられます。
また、ガラス製造業に関しても、エネルギー消費量も多く環境汚染物質の排出もあるため、中国の大規模な製造工業が設備規制を受けているのも原因の一つと言われています。
原材料はガラス以外にも、ポリシリコンや他の原材料も値上げが行われており、太陽光パネル価格の高騰に繋がっているとされています。
【輸送コンテナの不足・輸送費の高騰】
冒頭の「ウッドショック」のお話でもお伝えしましたが、現在世界的に海上輸送コンテナが不足しており、それに伴い輸送費も大きく高騰しています。
コロナ禍で船便の数が減少し、海上輸送コンテナの数も不足しています。太陽光パネルだけでなく、様々な業種の業者が海上輸送コンテナの確保に難航しており、輸送費が大きく上昇しているとされます。
あるメーカーからは「コロナ禍前と比較して、輸送費は2～5倍にも跳ね上がっている」という話もあり、材料費以上に価格高騰の大きな要因の1つとなっています。
2.今後の見通し
実際、太陽光発電の高騰はいつまで続くのでしょうか。
中国では太陽光パネルメーカーの要請を受け、政府が太陽光パネル用ガラス製造設備の増強を認めたという話もあります。
そのため『材料費の高騰は次第に終息していくのでは？』という考え方もあるようです。
しかしコロナ禍が長引き、輸送船便の減少が長期間続けば、さらなる輸送費の高騰の可能性もあり、すぐには価格が下がらず高止まりか、あるいはさらに高騰する可能性もあると考えられます。
また『太陽光発電設備』には、「直流」の電気を「交流」に変換するインバーターの一種、パワーコンディショナー(PCS)もあります。
このパワーコンディショナー内には『半導体』が使用されており、現在この『半導体』の不足もよく取り沙汰されるようになっています。
様々な材料や部材が高騰していく中で、このパワーコンディショナーの高騰の可能性も十分に考えられるといえます。
3.まとめ
以上の内容とまとめると
・今後約10～20%ほど値上がり
太陽光パネルの価格高騰には2つ原因があり
・材料費の高騰
・輸送コンテナの不足や輸送費の高騰
とされており、輸送費の高騰が価格上昇の大きな一因となっている状況です。
ウッドショックと同様ですね。
今後の見通しとしては
・材料費の高騰は時間が経てば終息しそうな予想はあるが
・コロナ禍が長引き、輸送船便の減少が長期間続けば、さらなる輸送費の高騰の可能性もある
・半導体の不足により、パワーコンディショナーの価格高騰の可能性も考えられる
この太陽光パネルの高騰問題は、現在太陽光発電設備を検討している方にとっては頭の痛い問題となる可能性もあります。
ただ、今のところは推移を見守るのみしかございません。
12月に入り、今後の価格の見込み予定が立ってまいりましたら、改めてご案内させていただきたいと思います。
今までとさほど変わらず、ニーズのあるお客様にご提供できれば幸いです。
弊社のスタンスとして、基本的には再生可能エネルギーの推進、家庭からのCO2排出削減のため、今後も太陽光発電を推奨していくことには変わりはございません。
より良い地球環境を未来に残す。
次世代の為にできる事を、仕事を通じて環境保護と皆様の生活に貢献したいと思います。
大洋工務店 望月洋和
