国土交通省と環境省が実施する「子育てグリーン住宅支援事業」で、新築・GX志向型住宅分の予算に対する補助金申請額の割合が6割を超え、7月16日0時時点で61%に達した。
現状では当初の想定通りの進捗だが、7月に入り交付の予約・申請が急増している。
第3期(7月1日~12月31日)の予算の上限額は第1期・2期分と合わせて500億円で、上限に達し次第、予約を含む交付申請の受付を終了する。
一方、同事業の新築・長期優良住宅・ZEH水準住宅分(予算額1600億円)の申請割合は11%で、比較的余裕がみられる。

リフォームの申請額の割合は、「子育てグリーン住宅支援事業」が7%、「先進的窓リノベ2025事業」が16%、「給湯省エネ2025事業」の高効率給湯器の設置が39%、旧機器の撤去が46%、「賃貸集合給湯省エネ2025事業」が7%で、緩やかな進捗状況となっている。
リフォーム要件の見直しも
また、「子育てグリーン住宅支援事業」のリフォーム要件がこのほど見直された。
9月15日以降に設置する外窓・ドアのうち、補助対象となるのは既存サッシと同数までとなり、新たに開口部を設けて設置するものなどは対象外となる。
「先進的窓リノベ2025事業」でも、同様の要件となる。
今回の見直しは、壁に新たに多数の窓を設置するなど、断熱性能の向上を目的としていない事例が散見されたことによるもの。
交換・設置日を偽るといった不正が発覚した場合には、当該事業者に対するすべての交付決定が取り消されるなど、厳正な処分が行われる。
対象外となるのは、①外壁などに新たに開口部を設けて設置する外窓・ドア、②既存の開口部を拡張して設置する外窓、③開口部の位置を変更して設置する外窓・ドア。
ただし、増築に伴って新たに設置する場合や、「BELS評価書」または「既存住宅性能評価」などの提出により、リフォーム後「断熱等性能等級5」を満たすことが証明できる場合は、従来通り補助対象となる。

※以上、新建ハウジング記事より抜粋
