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YKK AP(東京都千代田区)は11月22日、全国の教員が情報共有できるオンラインプラットフォームを開発・運営するARROWS(東京都港区)と共同で、健康で快適な住まいづくりについて考える高校生向けの無料教材を開発したと発表した。
11月30日からARROWSが運営する「SENSEI よのなか学」にて、希望する高等学校の先生へ提供を開始する。実施期間は2024年3月末まで。
同教材「どんな部屋に住みたい?健康で快適な住まいづくり」は、高校1、2年生の家庭科の授業で活用することを想定。
住まいにおける窓の役割を理解し、窓による省エネ効果、健康への影響について学びながら、環境問題や健康で快適な住まいについて主体的に考えていく構成となっている。
教材は、授業用スライド、映像教材、ワークシート、授業用進行台本をパッケージ化。
スライド資料や映像で、「窓」が住まいの中で最も熱の出入りが大きく、窓の断熱性能を上げることで冷暖房の使用削減や健康リスク低減につながることを紹介。
風が通りやすい窓の配置や断熱性能の高いフレームの素材についてクイズ形式で解説する。
生徒たちが自ら「理想の住まい」について考えられるよう、ワークシートなどでサポートする。
進行台本に沿って授業を進めることができるため、先生の授業準備の負担軽減にも貢献するとしている。
近い将来、進学や就職等で一人暮らしをする生徒も多いため、高校生が住環境について学ぶ機会は重要だが、家庭科の単元では「被服」「食」に比べ身近に考えづらく教え方に悩む先生も多いという。
住環境においても「持続可能な暮らし方」が求められるなか、SDGsや環境に関する学びの重要性が高まっていることから、同社が培った窓や住環境に関する知見と、ARROWSの教材開発・提供の強みを生かし、同教材を開発。
「窓」の性能による省エネ効果や健康への影響について興味を持ち、考えてもらうことを目指し、教材の制作・授業の提供を決定した。
10月19日に募集開始後、11月20日時点で約100人の先生から約1万3000人を対象とした授業実施の申し込みがあり、関心の高さがうかがえる。
2024年3月までに約2万人の生徒の受講を想定している。
今回の取り組みでは、カーボンニュートラル実現に向けた家庭部門のCO2削減目標の高さと、窓辺の断熱・遮熱対策や風・日射熱の利用が住まいの省エネに有効であることを学びながら、高校生が地球にも人にもやさしい住まいづくりを考える機会を創出。
持続可能な社会の実現に向け、次世代の育成にも取り組んでいく。
※以上、新建ハウジング記事より抜粋