道を通せ!被災翌日から出社 建設会社「少しでも早く日常を」

石川県穴水町には、能登半島地震で社員のほとんどが被災しながら、道路の復旧作業に従事している建設会社がある。「わが町に少しでも早く、日常を取り戻したい」。断水が続く同町で、強い思いを胸に仕事に臨んでいる。

建設会社は「昭和建設」。近隣に住む社員らが地震翌日の2日から出勤し、町や県からひっきりなしに入る道路の復旧要請に対応した。「避難所から出勤し、会社に寝泊まりする社員もいた」と専務の白米直道さん。「被災した社員に『出てこい』とは言えなかったが、自主的に出勤してくれた。『自分たちが一番に動かなくては』という使命感に駆られてだろう」と語る。

依頼の中には、20人ほどが孤立している集落への道を開通させてほしいというものもあった。「一番のスピード感を持ってやらなければ」と、必死に対応。崩落した道を復旧させた。

現地には2車線の道路をなんとか片側のみ通した道も少なくない。自衛隊などの車両が支援物資を運んでいるが、1台が通れるだけでは渋滞が発生しがちだ。地震前なら1時間で往復できた道が3~4時間かかることも多い。

同町は今なお、ほぼ全域で断水が続いている。白米さんは「何を直すにも道がなければ動けない。なかなかゴールは見えないが、地元の会社がどこかを直しているというのが地域の人の安心感につながってほしい」と胸を張った。

能登半島地震で復旧作業位当たる地元建設会社「昭和建設」専務の白米道直さんの作業している様子

能登半島地震で復旧作業に当たる地元建設会社「昭和建設」専務の白米直道さん=22日、石川県穴水町

※以上、新建ハウジング記事より抜粋

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