※新建ハウジング記事より抜粋
住宅金融支援機構(東京都文京区)は2月7日、住宅ローンを取り扱う金融機関に対して実施した「2024年度住宅ローン貸出動向調査」の結果を発表した。
回答機関数は301機関。新規の住宅ローンへの取組姿勢について「積極的」と回答した金融機関は、前年度比0.3%減の71.8%で全体の7割を超えた。
「現状維持」は27.6%(同0.3%減)、「消極的」を選択した金融機関は前年度の0%から0.7%に増加している。

「積極的」を選択した理由で最も多かったのは「貸出残高増強」(73.0%)で、次いで「家計取引の向上」(67.9%)、「中長期的な収益が魅力」(34.9%)が続いた。
上位2つが約7割と3位以下を大きく引き離しているが、3位の「中長期的な収益が魅力」、4位の「貸倒が少ない」は増加傾向で推移している。
積極化方策では、6割以上が「商品力強化」(64.7%)をあげており、「金利優遇拡充」(42.3%)などが続く。
「商品力強化」の取り組みでは、「返済期間35年超のローン提供」が最も多く、前回の57.0%から75.8%と大幅に増加した。
また、今回から選択肢に入った「団体信用生命保険の保障内容の充実」は44.1%だった。

顧客からの照会「増加」が5割超
日本銀行の金融政策変更を受けて、利用率の高い変動型住宅ローンに関して調査したところ、顧客からの金利見直しについての照会が1年前(2023年6月)よりも「増えている」「多少増えている」金融機関が、53.2%にのぼることがわかった。
「変わらない」は45.5%、「やや減っている」「減っている」は1.3%だった。金融機関では、照会対応として新たに「面談を通じた案内の開始、充実」(16.2%)、「定期的なフォローアップ訪問の中での案内の開始、充実」(9.8%)などに取り組んでいる。
「リバースモーゲージ」の2023年度新規貸出件数は、前年度比6.4%増の2405件と増加傾向が続いている。
取組姿勢については「現状維持」が66.2%で最も多く、金利タイプは「変動型(ノンリコース)」(78.5%)が約8割を占めた。
資金使途は「リフォーム資金」「自宅の建設・購入資金」「既存住宅ローン借換資金」と、自宅を対象としたものがそれぞれ8割を超えた。
保証会社等の利用は「住宅金融支援機構の住宅融資保険(リ・バース60)」(55.3%)が最も多く、取り扱い上の課題として「高齢者及び相続人への商品説明」などがあげられている。
