4月中古マンション価格、首都圏9カ月連続上昇 23区の格差顕著

東京カンテイ(東京都品川区)が5月22日に発表した4月の首都圏における中古マンション70㎡あたりの平均価格は、前月比2.3%増の5535万円で、9カ月連続の上昇となった。

東京都は2.6%増の8309万円と12カ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率は30%台まで拡大。強含みや事例シェア拡大などで首都圏の価格をけん引している。
神奈川県は3883万円(1.1%増)、埼玉県は2960万円(0.1%増)、千葉県は2770万円(0.9%増)と、全都県で3カ月連続プラスを示しており、2月以降強含む状況が続く。

都市別では、東京23区が前月比3.0%増の9783万円と12カ月連続で上昇し、前年同月比は35.3%増まで上昇率が拡大した。
都心6区は2.9%増の1億6064万円と27カ月連続で上昇。
前年同月比では、都心や湾岸エリアなどで約30%~40%増の高水準を示す一方、城北エリアの行政区では10%を下回るなど、力強いトレンドを維持しつつも、23区内の格差が顕著となっている。

横浜市(0.5%増)は、平均築年数がやや進むも連続上昇。
さいたま市(1.0%減)、千葉市(0.2%減)は、築古化や春の商戦期を過ぎたことでマイナスを示した。

近畿は3カ月・中部は5カ月連続上昇

近畿圏は、主要エリアの強含みにより前月比4.1%増の3100万円と3カ月連続で上昇。
大阪府は3513万円(4.7%増)と築古事例の減少などで水準を押し上げ、前年同月比も上昇率が大幅に拡大した。
兵庫県は2499万円(2.7%増)と4カ月ぶりに上昇し、前年同月比もプラスに振れた。

都市別では、大阪市が4819万円(2.9%増)と5カ月連続で上昇し、前年同月比も23.7%増と拡大。
市中心部は7530万円(3.7%増)と16カ月連続で上昇し、前年同月比は35.7%増まで拡大した。神戸市(4.8%増)は、価格水準の高い中央区の事例シェアが拡大し、大幅に上昇した。

中部圏は前月比0.1%増の2308万円、愛知県は0.3%増の2444万円と、いずれも5カ月連続上昇し、前年同月比の上昇率も4%台まで拡大している。
名古屋市は2884万円(0.2%減)と5カ月ぶりに下落。
前年同月比は5%台を維持しているものの、東京23区・大阪市との差は拡大している。

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