YKK AP、国産桧の集成材を使用したトリプルガラス木製窓を7月に発売

YKK AP(東京都千代田区、魚津彰社長)は6月4日、APWシリーズとして、室内側には国産桧の集成材、室外側をアルミで被覆したアルミクラッド構造としたトリプルガラス木製窓「APW 651」大開口スライディングを7月22日に発売すると発表した。木造住宅や集合住宅だけでなく、最大15階程度の木造ビル、非木造にも対応する。

「APW 651」を使った施工イメージ(画像提供:YKK AP)

性能面では、2つの中空層を18mmにアップしたアルゴンガス封入総厚45mmのダブルLow-Eトリプルガラスを採用し熱貫流率0.99W/(㎡・K)、耐風風圧S–5等級、水密性W–5等級、遮音性等級3ーを有する。

税別の参考価格は、片引き窓(3000mm×高さ2540mm)が155万800円、FIX窓(2000mm ×高さ2540mm)が89万2900円。

アルミクラッド構造のため耐候性とメンテナンス性に優れているのが特徴。
室内側の木部の塗装は下塗りで含浸塗装着色を使用し、その上に2層のクリアコートを塗布することで、雨や紫外線から木部を守るという。

カラーは室内側木部には4種類の塗装色、室外側はアルマイト仕上げの4色、木調ラミネート仕上げの4色を展開する。

同社による木製窓は、4製品目のリリース。
1988年に発売した「ルミウッド」、
1991年「リナーテ」、
2002年「エピソードウッド」がある。
いずれも供給体制やメンテナンス性、性能面などで課題があったというが、トリプルガラス木製窓「APW 651」では、課題を克服して「自信を持って市場投入ができる」としている。

記者会見で撮影に応じる魚津社長

同社の出荷窓数に対する国内の素材別構成比では、2023年度でアルミ窓21%、アルミ樹脂複合窓44%、樹脂窓35%としており、2030年にはアルミ樹脂複合窓30%、樹脂窓50%、木製窓20%まで引き上げるとしている。

魚津彰社長は会見で、昨年4月に就任した際に示したビジョン「エボリューション2030」を引き合いに出し、「住宅もビルも2030年に向けてさらに高断熱化することで持続可能な社会に貢献していきたい」と語った。

「APW 651」断面図。
アルミクラッド構造により、耐候性とメンテナンス性にも優れている(画像提供:同社)

※以上、新建ハウジング記事より抜粋

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