YKK AP、戸建て用マドリモ・樹脂窓にハイブリッド専用枠

YKK AP(東京都千代田区)は11月28日、戸建て住宅用のリフォーム専用樹脂窓「マドリモ断熱窓 戸建用」において、新たに樹脂障子とアルミ樹脂複合枠のハイブリッド構造の「樹脂窓 引違い窓 ハイブリッド専用枠」を開発したと発表した。
断熱性能の高い樹脂障子とアルミ樹脂複合枠を採用したことで、断熱性と施工性を両立。
1.8W/m2Kの断熱性能を維持したまま、アルミ樹脂複合窓と同等の扱いやすさを実現した。
2024年2月5日に全国発売する。

YKKの窓の説明写真

11月28日、都内で行われた商品発表会で説明するYKK AP執行役員の山田司さん(右)と、新商品の「樹脂窓 引違い窓 ハイブリッド専用枠」テラスサイズ

「先進的窓リノベ事業」により、同社のマドリモ・樹脂窓の売上は大きく伸びたが、複合窓と樹脂窓の構成比としてはまだ半数以上(約55%)が複合窓という。
その理由として、同社は、
①枠の見込みが大きく古い住宅の壁の厚さに納まらない
②枠の見付けが大きく段差が出てしまう
③大開口サイズに対応できない
④4方溶着された枠は現場への運び込みが困難—という従来のマドリモ・樹脂窓(ジョイント枠)の課題を上げる。
今回発売する「樹脂窓 引違い窓 ハイブリッド専用枠」は、これらの課題をすべて解決したものになる。

枠見込を従来の148㎜から117㎜にし、立ち上がりも57㎜から29mmにスリム化。壁厚が薄い窓にも対応でき、つまずきのもとにもなる立ち上がりを最小化し、利便性も向上した。

寸法も最大幅9尺(幅2600×高さ2230)から最大幅12尺(幅3517×高さ2467)にし、築年数の古い家に多い、縁側の大開口にも対応するサイズへと拡大した。
さらに枠を現場で組み立てることができるノックダウン方式により、2階の窓でも容易に搬入しベランダなどで組み立てて施工することが可能となった。

YKKマドリモのガラスについての説明写真

構造断面図

同社執行役員住宅本部住宅商品企画部長の山田司さんは、既存住宅のほとんどの窓に対応可能とし、「これによりマドリモ樹脂窓をさらに普及させることができる」と話す。
2023年上期のマドリモの売上は昨年同期比で2.2倍に伸長。
2024年度は、2023年度比で1.2倍の目標を掲げる。
複合窓と樹脂窓の構成比についても、「補助金額にもよるが2023年度と同程度とすれば樹脂窓の方が安くなるので、構成比の8割ほどが樹脂窓になるのではないか」(山田さん)としている。

参考価格は、引違い窓(Low-E複層ガラス、2枚建、クレセント仕様)幅1690×高さ1170が17万9800円。
テラスサイズ(幅1690×高さ2030)は、27万7000円(いずれも税抜)。

窓のフォーム後のイメージ写真

築古の住宅に多い縁側の大開口にも対応できるようになった

※以上、新建ハウジング記事より抜粋

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