こんにちは。
大洋工務店の皆川です。
富士市I様邸、大工工事進行中です。
只今、壁を施工しています。断熱材が敷き詰められその上に薄黄色の『石膏ボード』を施工していきます。
積み重なっているのが石膏ボードです。(写真は石膏ボードの裏側になります。)こちらを天井や壁に施工していきます。そもそも石膏ボードって??ですよね。
文字通り石膏で出来た板なんですが、石膏で身近なものとしてチョークがあります。石膏は元々”焼き石膏”という白い粉末状の物を水と混ぜ合わせた結果固まったものです。この性質を利用して2枚の原紙(石膏ボード用紙)の間に水で練った”焼き石膏”を流しこみ、板状に固めたものが『石膏ボード』という訳です。原紙との接合の仕方は”焼き石膏”が固まる時に原紙の繊維に食い込んで一体化しているんで接着剤を使って貼っている訳ではないんです。
チョークに使う原料と同じ物を壁に使って大丈夫なのか…と思いますよね。でも、この石膏ボードはなかなかの優れものなんですよ。
火に強い
石膏は燃える事はありません。石膏ボード1枚あたり約3kgの水を含んでいるんですって。高温にさらされると水分が水蒸気となって放出され、温度の上昇を遅らせ、また石膏そのものがバリアとなって熱を伝える事を防いでくれます。
施工しやすい
切断、ビス留めが簡単で、切断は特殊な工具を必要とせず文具用のカッターで切断できてしまいます。仕上げもペイント塗装やクロス貼りなど応用が利きます。また、施工しやすいという事は工期が短くなり、最終的には建築費にも影響してきます。
安価
焼き石膏が水と反応すると数分から数十分で固まるので、量産が可能です。壁や天井に施工すると大量の石膏ボードが必要になりすので価格は重要ですよね。
さらに、音を通しにくい性質もあります。なので、建築にはなくてはならない建材なんですよ。
これから、一面石膏ボード色になっていきますよ。
ということで
どうぞご安全に。